alpha300 S – 光学回折限界を打ち破る装置
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alpha300 Sは,1台の装置に共焦点顕微鏡(CM),原子間力顕微鏡(AFM)そして走査型近接場光学顕微鏡機能(SNOM)を備えたユーザーフレンドリーな装置です.それぞれの機能の切り替えは,レボルバーを回して対物レンズを切り替えるだけです.alpha300 Sは,独自のマイクロプロセス技術を用いた穴付きSNOMカンチレバを使用して,光学回折限界を越える光学分解能が得られます.
WITecの近接場光学顕微鏡alpha300 Sは,独自の対物レンズを採用しています.この対物レンズを,レボルバーに取り付けることによってSNOMとAFMができるようになります.プリマウントされたSNOMカンチレバは,アームに磁石で取り付けられ,カンチレバと試料を同時に光学顕微鏡で確認することができます.カンチレバを位置あわせするために,取り付けアームは圧電体の慣性駆動でXYZ方向に動かすことができます.移動は,制御ソフトからおこなうことができ,ガイダンス機能に従って簡単に行うことができます.対物レンズは,近接場光を励起するレーザーをフォーカスするだけでなく,カンチレバの光てこ用レーザーも対物レンズを通して照射されます.この2つのレーザーシステムは,お互いに干渉することなく,低ノイズで良いフォーカス性能をもつ安定した光学系です.通常のAFMカンチレバを用いれば,alpha300 Sは,AFMとして使用できます.
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特長
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- 光学回折限界を打ち破る空間分解能 (約60 nm 横方向)を実現
- 特許技術の穴付きSNOMカンチレバーを採用
- 大気中,液中観察
- 幅広いAFMの動作モードをサポート
- 試料処理不要で非破壊観察
- ラマンイメージングへのアップグレード可
観察例
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ナノスケールの金属グリッドで励起された表面プラズモンのSNOM像 -
人染色体メタフェーズのSNOM像
仕様
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SNOMモード
- 近接場光学顕微鏡(SNOM)モード: 透過,反射,コレクションモード
- 共焦点顕微鏡(CM)モード:
- 透過
- 反射
- 蛍光(オプション)
- SNOM/AFM組み合わせ: alpha300 Aのほとんどの動作モードサポート(オプション追加可)
- フォースカーブ,light-distanceカーブ
- 背面照射モード
- 全反射照射モード(オプション)
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顕微鏡:
- 6対物レンズレボルバー対応 研究グレード光学顕微鏡
- ビデオシステム: 接眼部カラービデオカメラ
- 白色LED ケラー照明
- 高感度モノクロビデオカメラ:試料およびSNOM/AFM探針の下方観察
- XY方向マニュアル試料ステージ X,Y 25mm
- アクティブ除振台付属
- ピエゾ走査ステージ(走査幅 100 x 100 x 20 μm) (他走査幅のオプション有り)
試料サイズ:
- 縦横:120 mm 厚み:25 mm; アダプターでより厚い試料にも対応可
コンピュータ,ソフト:
- 装置制御,データ収集ソフト, データ解析評価ソフト
Extensions & Combinations
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alpha300 RS for combined Raman-SNOM imaging
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文献資料
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WITec alpha300 Brochure
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